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第5回 城島と和傘

【醸し人の覚え書】

今回はお酒の話でなく、和傘の話を。
城島町は伝統産業として酒と瓦と和傘が盛んだった町です。城島の和傘は実に400年の歴史を持ちます。戦国時代に山王神社(境内にはお酒の神様である松尾神社もあります)の神主が内職で始め、それが氏子へと伝わり地域産業として発達しました。昭和20年には500人もの職人さんがいて年間100万本の傘が作られたいたそうです。しかし、戦後こうもり傘の普及に伴って急速に産業は衰退し、職業として営む傘屋さんはついには0軒になってしまいました。


私が城島和傘保存会に入ったのが平成12年、私が入った頃は江上小学校の図工室で週1回作業やっていましたが、事情があって平成16年にうちの会社の休憩所へと作業場が移転しました。今は月に2回ほどの活動で細々と技術をを継承しています。昨年から若手の方が一人、技術を学びに保存会へ入りました。若手は2人なので一緒に技術を継承して頂ける方を募集してます。時間的に難しいかもしれませんが我こそはと思う方は保存会に入られませんか?

城島和傘は地場産くるめで購入することが出来ます。
見学等のご相談は、城島和傘保存会(代表:橋本渉Tel:0942-62-1137)まで。



※画像は平成26年6月25日TNCスーパーニュースで放映されたものです。

 


平成26年10月23日


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このブログは比翼鶴酒造株式会社 常務取締役 二ノ宮啓輔の個人の意見や考えを書いております。

at 2014/10/23 06:57:24