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第6回 畑作りと土作り

【醸し人の覚え書】


今回は作物の話。農業体験農園(べじらんど)で約10坪の畑を耕しています。
ホールフードを学び始めて3年、丸ごと野菜を食べるのでやっぱり農薬は気になりますね。いつか、無農薬の元気な野菜が身近に手に入らないかなと思っていたら、縁あって無農薬有機栽培で畑を作ることになりました。


農業体験農園なので分からないことはすべて教えて頂けます。作業時間は日の出から7時までの朝の時間。気持ちのよい時間です。
人参、大根、葉大根、枝豆、トウモロコシ、ほうれん草、小松菜、牛蒡、落花生、サツマイモ、里芋、生姜、オクラ、ズッキーニ、ルッコラ、キュウリ、トマト、アイコ、ナス、ピーマン、ネギ、インゲン、キャベツ、グリーンボール、白菜、レタス、サニーレタス、ブロッコリー、ジャガイモ、バケツ稲と約30種類くらい種を蒔いたり苗を植えたりしました。


最初の頃は雑草をきれいに抜いてしまおうと頑張っていたのですが、大地といのちの会の菌ちゃん野菜と出会って草も土作りの一員だということを学び、今は仏の座のマルチの中でジャガイモやほうれん草が育っています。「菌ちゃん野菜」はホールフードの授業でも学んでいたので出会うべく出会ったんだなという感じがします。


大地といのちの会ではEMぼかしの作り方、ぼかしを利用した生ゴミからの土作りを学び、循環型の作物作りを体験しました。もともと洗濯や入浴等生活の中でEMを使っていたので菌(微生物)の効果は体で感じています。なんたってお酒を造ってるくらいですから^^。
生ゴミリサイクルによる作物作りは菌ちゃんの存在があらゆるいのちの循環に関わっていることを身近に感じさせることの出来る体験だと思います。
作物を形作る栄養素のほとんどは土の中から作物が吸い上げたものです。結局、作物作りは土作りだと言えます。



私は蔵元として、また杜氏として、蔵人をまとめお酒を造っていますが、結局は作物作り同様に環境作りなのだと思います。お酒はお米をお酒に変えてくれる微生物(麹菌や酵母菌)の環境を整える作業です。お酒造りも作物作りも、会社経営も、地域づくりも、教育も、何にでも通じることだと思います。
醸し人のキーワードは「循環する環境づくり」ですね。


平成26年10月28日


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このブログは比翼鶴酒造株式会社 常務取締役 二ノ宮啓輔の個人の意見や考えを書いております。

at 2014/10/28 09:56:27